この辺りで、救急となると近くには一か所しかない。
大病院で、そこの小児科医さんとは誰であれ意見が合わないことが多い。
前提として、
私の医療に対する方針は、世間一般とは結構かけ離れており、
どこに行っても、色々と説明をするのがいつも面倒でもあり、気が重くもあるのである。
①ほっておいても治る病気に薬は使わない
②予防接種は受けない
③綿棒を使ってのPCR検査は受けない
理解を得られることはまずない。
さて、先月29日、家族全員が40℃の熱に倒れた。
まずは、私と弟君。
半日ほど遅れて、夫と兄。
しんどすぎて動けない。
40℃の世界は別次元だった。
ひたすら泥のように眠る。
病院に行くどころではない。
それでも、昨日、弟君の熱が36.8℃に下がる。
私も37℃台に回復。
治り始めていることを自覚する。
そんな折、夫が、車で兄を連れて病院に行くと言い出した。
その時兄は39℃台。
「弟君の経過からして、明日には下がる」
と伝えたが、
「会社に報告しないといけないから」
と言う。しかも、
「時々意識が飛ぶ」
とまで言うではないか。
兄を連れて行くのはやめるように当然伝える。
コロナか、インフルか、ただの風邪かは知らないが、乳幼児でもない我が子が死亡する確率はほぼゼロだ。
でも、夫が事故を起こす可能性は?
本当に、アホか!と思う。
結局、何時間もかかって帰ってきた。
病院には入れず、車の中で自分で鼻に綿棒を入れて、キットの操作をして、インフルエンザAと診断されたのだとか。
投薬されて帰宅。
これで、家族全員インフルエンザAに罹患していることがほぼ確実となる。
でも、別にわからなくてもよかったのだ。
わからなくても、インフルだと仮定して、解熱後2日間経過するまで学校を休ませればいいだけのことだ。
学校を休ませることには何のためらいもない。現状では、行く価値など大してないのだ。
ところで、
今は、綿棒一つでコロナもインフルも調べられるようになっているらしい。
いくら説明しても、何の危機感もなく検査を受ける夫。
どうしてああも医療を盲信できるのだろう。
話がそれるが、、、
大学まで出たその頭でちょっとは考えてみればいいのだ。
なぜ、先進国の中で、日本だけが癌罹患率が上昇しているのかを。
当然、摂取しているものが悪いのだ。
農薬も、添加物も、治らない数々の医薬品も・・・。
で、国は医療費にゼイゼイ言いながら、国民を全力で不健康にし、薬漬けにすることによって、外資の製薬会社を儲けさせている。
それは、きっとシステマティックに行われているのだ。
私は子どもが発達障害であることから、食事にとても気を遣うようになり、医療に疑問を持つようにもなり、今や、さほど信じていない(外科は別)。
だが、私のような人間はマイノリティであり、あちこちで対立が生じ、奇異な目で見られる。
それが、もう煩わしくてならないのだ。
話を戻して、、、
予想された通り、今日、兄は無事に平熱へ。
受診の必要はなく、自分の免疫で回復できた。
私も平熱へ。
そして、夫も平熱となった。
夫は薬のおかげだと言うが、飲まなくても下がったはずだ。
バカじゃないの?
副作用をちょっとでも気にしたか?
兄の要望だろうが、見ると市販のおにぎりが与えられている。
それも、カラメル色素が使われた昆布の・・・。
心底、げんなりする。
どこまでもわかり合えない。
で、問題なのは弟君。
36.8℃まで下がった昨日、午後になって37℃台へ。
そして、咳がひどくなった。
あれあれ?
朝は、きちんと測れてなかった?と思う。
そして、今朝、土曜日。
38℃台。
午後になって、39℃を超えてきた。
咳も続く。
下がったものが上がる。
私には「?」である。
例えば、肺炎など、違う感染症に罹患した可能性があるのでは?
と思う。
既に、インフルエンザで体力は落ちている。
これは嫌でも病院に行かなければならないのでは?と思う。
素人判断でこじらせて入院するような事態は避けなければならない。
で、ようやく出てくる救急科。
土曜日なので、この辺りの小児科は午前中で終わりだ。
救急科は、受診する前にまずは電話して判断を仰ぐようにしている。
こちらもできれば行きたくないし、軽症なのに行って仕事を増やしてもいけない、と思うからだ。
いつも看護師さんにつながる。
この病院の人事異動は結構激しいのであるが、長く救急科におられる男性の看護師さんがいる。
ご本人の希望なのでは?と勝手に思っている。
ハードな科だから、男性の体力というのは重宝されるのではないだろうか。
電話に出られたのは男性だった。
救急科の看護師さんは、誰であれ、いつも慌ただしさを感じさせない口調で、親切丁寧に対応してくださる。
私の話を聞いて仰っしゃる。
「合併症ではなさそうです。水分は摂れていますか?おしっこは出ていますか?意識はしっかりしていますか?カロナールはお持ちですか?無理に飲まなければならないというものでもありません。投薬が希望でしたら、来ていただいて、検査を受けてもらって、タミフルを処方することになりますが、ご存知の通り異常行動の副作用があります。それを踏まえた上で、薬をということでしたら・・・ゴニョゴニョゴニョゴニョ。薬を飲まなくても自分で治す力があります。」
この人、薬を飲ませたくない稀有な人なのだなと思う。
インフルエンザ薬なんてタミフル以外にもあるのにタミフルの名前を出す。
それとも、他の薬は使用する時期を逸している?
小児科の医師だったらどうだろう。
すぐに薬を処方するのではないか。
実際、夫が行った病院では、
「投薬すればすぐに治るのに、39℃もある子どもを病院に連れて行っていないのか」
と言われたらしい。
まあ、そうなるでしょうね。
救急科の看護師さんに最終確認をする。
「発熱から5日経っても下がらなければ受診した方がよく、特に様子に大きな変化がなければ、このまま様子見でいいということですね?」
看護師さんは、
「そうですね。4日(月)になっても熱が下がっていない場合は小児科へ。それまでの間でも、様子がいつもと比べておかしい、というようなことがあれば、またお電話下さい。対応させていただきます。」
と優しく仰ってくださった。
救急は、色んな意味でスゴイところである。
警察の人がいる率が高い。
本当に危ない人が搬送されてくる。
それでも、電話したときはいつも落ちついて丁寧に対応してくださる。
すごく頼りになる。
弟君、今は、咳が随分と治まり、よく寝ている。
39℃のしんどさで、無理に外に連れ出さなくてよかった。
ただ、今から、学校にする言い訳を考えなくてはならない。
「必ず病院を受診して下さい」
ということになっているからだ。
「必ず」って何よ?
そんなことを指示命令できるわけ?
もう、こわいワ。
公衆衛生と個人の主義主張が一致を見ることなどないに違いない、と思う。
最後になってしまったが、
看護師さん、いつもありがとうございます。
心から思う。