連弾

そう、ついに連弾をするのだ。

ちょっとした夢でもあり、憧れでもあった連弾・・・。

 

ピアノの発表会。

弟君の曲は、10月だったか11月だったかに決まって、楽譜もある。

兄者は、曲は決まったが、楽譜はまだない。

 

楽譜。

ぱっと見で、弾けそうだとは思ったが、、、

不安・・・。

だが、ごたごたしていてなかなか弾いてみる時間がなかった。

 

今日、ようやく、弟君が練習した後に、ピアノに向かった。

まずは右手から。

兄者が面白そうに言う。

「お母さんが、練習始めた~!」

 

弟君が言う。

「片手ずつ練習するんだねえ・・・」

 

ひとつ。

何でもできる母でも、まずは片手から地道に練習をスタートするという意外性。

ふたつ。

それでも、すぐに両手で弾けるようになることに対する尊敬。

みっつ。

なんとか弾けそうで、ほっとする私。

よっつ。

手持ちの黒スーツが着られるように、痩せなければならない面倒臭さ。

 

まあまあ、プラスなことばかり。

子どもたちよ、見たか!!

母のすごさを。

とは言え、小学3年生の弾く連弾。

超簡単な楽譜なのである・・・。

だが、、、ブランクは長い。

指は全くもってスムーズには動かない。

だが、子どもの前で「できない」は言わない。

練習を重ね、絶対にノーミスで弾いて、子どもたちの尊敬を集めるつもりでいる。

これは、、、

決意である。